まず補完機能を試してみましょう。なお、readlineライブラリがないWindowsではこの機能が使えません。
とりあえずtimeモジュールをインポートしてみます。その後で現在時刻を表示させることにします。
In [1]: import time
で、
In [2]: print t
としてタブキーを押してみると、
In [2]: print t time try tuple type
というように候補がでます。このまま「i」を押してタブキーを押すと、
In [2]: print time
自動的に補完されました。このまま「.」を押してタブキーを押すとtimeモジュールの属性・ メソッドの候補が表示されます。
In [2]: print time. time.__class__ time.__name__ time.altzone time.sleep time.__delattr__ time.__new__ time.asctime time.strftime time.__dict__ time.__reduce__ time.clock time.strptime time.__doc__ time.__reduce_ex__ time.ctime time.struct_time time.__file__ time.__repr__ time.daylight time.time time.__getattribute__ time.__setattr__ time.gmtime time.timezone time.__hash__ time.__str__ time.localtime time.tzname time.__init__ time.accept2dyear time.mktime time.tzset
このようにタブキーを使って、現在存在するオブジェクトを探索することができます。 また、後述するIPythonのエイリアス機能で設定したエイリアス名でも補完機能が効きます。
なお、タブキーで補完機能が効くため、ifやforの時にインデントが使えなくなります。 そのためipythonは自動的にインデントする機能があります。 設定ファイルipythonrcの「autoindent 0」を「autoindent 1」にしておいてください。 また、autoindent設定でコメントアウトされている
$if Python "\M-i": " " "\m-u": "\d\d\d\d" $endif
を有効にすると、M-i(Escキーを押しながらiを押す)と手動インデント、M-uで手動のインデント取消が有効になります。
これらで作られるインデントはタブではなく4つの空白でできています。 コピー&ペーストやファイル出力の際にはそのことを留意してください。